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＜新型コロナ後遺症の治療を行うクリニックに聞いた＞
福島県福島市『しぎはらクリニック』の鴫原院長に現在の状況を伺うと「一日３人くらいの患者が訪れている。感染者数がピークになった１ヵ月くらい後に患者が増え始める」という。
また、治療の期間を聞くと「半年以上残る人もいて、中には仕事を休む人もいる。多くは３ヵ月くらいで治る」という。
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＜６月に公表された、厚生労働省が行った国内最大規模の研究＞
研究対象は、全国のコロナ患者１０６６例。２０２０年１月から２０２１年２月に入院した１８歳以上。内訳は、軽症・無症状の人が２５．１％、中等症１が４１．８％、中等症２が２２．９％、重症が１０．２％。
後遺症の症状で最も多いのが【倦怠感】・・・《３ヵ月後》２１％ 《６ヵ月後》１６％ 《１２ヵ月後》１３％
そのほか、嗅覚障害・味覚障害など様々な症状が出ている。
【呼吸困難】・・・《１２ヵ月後》９％
【筋力低下】【集中力低下】・・・《１２ヵ月後》８％
【脱毛】・・・《３ヵ月後》１１％ 《１２ヵ月後》５％
世代は【中年者】に多い傾向があるというが、世代によって症状に差はあるのか？１２ヵ月後の症状を見てみると…
【高齢者】せき・痰・関節痛・筋肉痛などが多い
【若年層】味覚・嗅覚障害・脱毛・頭痛などが多い
重症度も関連があり、重症度が高いほど後遺症の頻度が高いことがわかっている。
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＜オミクロン株への置き換わりが進んだが…オミクロンとデルタで症状に差は？＞新型コロナ後遺症の治療を行う福島県福島市『しぎはらクリニック』の鴫原院長に最近の傾向を聞きくと…『最近多いのは、倦怠感やせき症状が多く目立つ。味覚・嗅覚障害は少なくなっている』という。
２０２２年５月に東京都のモニタリング会議でも、デルタ株よりオミクロン株で【咳と倦怠感の後遺症が多く】一方で【味覚障害、嗅覚障害の後遺症は明らかに少なくなってる】というデータが示された。
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＜後遺症かも…その時どうすれば良い？＞
「後遺症対応が可能な医療機関を、ホームページや窓口で市民に周知しているか？」というアンケートを、国が全国の自治体に行った。
すると、７８％が「していない」と返答。まだ整備は進んでいないのが現状のようだ。
福島県では「まずはかかりつけ医に行き、それでも回復しなければ大きな病院を紹介してもらってほしい」としている。
治療には漢方薬や咳止めを処方することが多いそうで、それで基本的には良くなることが多いという。
ただ、症状は多様で不安に感じる人も多いと思う。自治体側のフォローアップ体制も平行して行ってほしい。